「かんしょ」のこと

かんしょ畑から食卓まで

『やまだいかんしょ』が食卓に並ぶまでの作業工程

①土づくり → ②育苗 → ③畑づくり → ④定植 → ⑤生育 → ⑥収穫 → ⑦品質管理・出荷 → ⑧検査 → ⑨市場へ・食卓へ → ⑩勉強会 → ①土づくりへ

① 土づくり

農業は土づくりがとても重要です。 「かんしょ」に適した田畑にするために新鮮な土を入れ、緑肥などの繊維質を混ぜる事で、健康な土をつくります。 そして堆肥を入れることで、土の力を高めます。

② 育苗(育苗ハウス)

育苗ハウスの環境づくりには気をつかいます。

健康な苗を育てるためにも土壌の陽熱消毒は大切です。

夏にビニールをかけて地温を高め、土中の雑菌・雑草を死滅させます。

② 育苗(床堀り)

種いもを伏せ(埋め)やすいようにくわを使って土をあげます(床堀り)。

そして種いもの伏せ込みを行います。

② 育苗(種いも伏せ込み)

健康なかんしょを選び、目が出やすいように丁寧に並べて土を戻します。

③ 畑づくり

機械をつかい肥料を均一に散布した後、土と肥料を混ぜるため耕します。 かんしょが育ちやすいように、土を高く盛り上げてポリマルチを張ります。 「ポリマルチ」は雑草を抑え、地温の確保などの効果があります。

④ 定植(植え穴あけ)

育苗ハウスで育った苗を畑に定植します。 まずはかんしょの苗を植えるための穴をあける「植え穴あけ」の作業。 その後、あけた穴に苗を差し込むように植えていきます。

④ 生育(トンネル栽培)

冬からの栽培になるので保温のため2列の畝をトンネルビニールで覆います。 苗は気温が暖かくなるまでの間トンネルの中で育ちます。

⑥ 収穫(収穫作業ー1)

収穫作業がしやすくなるよう、まずはつる切り機でつるを切ります。 こうすることで、ポリマルチが取りやすくなります。 次に巻き取り機で畝に張っているポリマルチを巻き取っていきます。

⑥ 収穫(収穫作業ー2)

いも掘りにも機械をつかいます。 まだまだ暑い季節の収穫にはビーチパラソルが必須アイテム。 串間市ではこの季節、あちこちの畑でビーチパラソルが立っている光景を目にします。 私たちにとっては当たり前のことですが、知らない方にとっては、ちょっとおもしろい光景かもしれません。

⑦ 品質管理・出荷(地下式貯蔵庫)

掘り起こしたかんしょは地下式貯蔵庫へ。 涼しい地下で、数ヶ月間眠ります。 こうして寝かせることで、甘みが増しさらにおいしくなります。

⑦ 品質管理・出荷(選果選別)

洗浄した後、かんしょの両端を切り揃え、ひげ根を取りきれいにします。 この手順が逆(端切り→洗浄)になるとかびが発生しやすくなったりします。

⑦ 品質管理・出荷(箱詰め)

同じような大きさ、形のかんしょを選び丁寧に箱に詰めます。

⑧ 検査

JA大束の集出荷場に集まった「かんしょ」はJA検査員によって厳しく評価されます。 この検査を経て『ヤマダイかんしょ』として市場へ送られていきます。

⑧ 検査(栽培日誌)

出荷したかんしょが、どのように作られたのか記録した「栽培日誌」をJAへ提出します。 消費者へ安全・安心なかんしょを届けるためにも大事な書類です。

⑨ 市場へ・食卓へ

上記の手順を経て出荷された『ヤマダイかんしょ』は名古屋・大阪・福岡などの市場へ運ばれます。 市場でセリにかかり値段が決まります。 その後スーパーなどに運ばれ陳列棚に並び、お客様の手にとっていただけるようになります。

⑩ 勉強会(いいものを届けたい!)

安心・安全な『ヤマダイかんしょ』を栽培するためにも情報の共有は大切です。 地域の生産者が集まり、その年の反省と次の年に向けて勉強会を行なっています。 ここで気づいたこと、学んだことを次のかんしょ栽培に生かします。 農業は同じことの繰り返しではありません。 消費者の方々に「いいものを届ける」ためにもこの勉強会はとても重要です。

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